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新型コロナの世界的パンデミックにより「銀行の強靱さ」が改めて試される状況が露見しています。コロナ危機関連の当面の課題がいったん解消すれば、銀行は手数料収入の増加やコスト削減によって収益面でのプレッシャーを軽減できるかもしれませんが完全に緩和することは難しく、グローバル金融危機以来の世界的デフレスパイラルに対抗して実施されている主要中央銀行のマイナス金利政策（NIRP）下での恒常的な「収益性の低さ」が主要国の銀行にとって大きな課題となっています。

従来の勘定系システムまたは財務会計システムでは、マイナス金利を計算する機能がないため、その変更をするためのコストが非常に高くなっていますが、収益管理、プライシング、および請求ソリューションは、最小限の変更でこれらの課題を解決する事が可能となります。

また、現在の金利環境において、手数料ベースの収入の重要性は明らかであり、金融機関の収益確保のフローを確実にしていかなければなりません。海外の金融機関においては日本の金融機関対比でアグレッシブな手数料ビジネスの強化の施策がなされてきましたが、収益の伸びが鈍化するにつれて現在の価格設定モデルの再検討が行われており、非常に興味深いことに、この流れはデジタライゼーションの動きと完全に連動しています。

顧客属性を考慮した手数料・金利等の柔軟な設定は「ダイナミック・プライシング（動的価格設定）」と呼ばれ、いくつかの先進国ではこの15年ほどで進化を続けています。本セミナーでは、デジタル時代の顧客関係強化を検討するにあたり、欧米の金融機関でのソリューション適用最新事例とそれを支えるアイデアをご紹介いたします。