クラウド先進企業の新たな選択肢
商業施設運営業務を支える大規模基幹システムをそのままクラウドに移す挑戦
DX戦略を打ち出し、既存の不動産事業に捉われない新たな価値提供を目指す三井不動産。
業務システムは約94%までクラウドに移行済みという「クラウド先進企業」である三井不動産が、これまで実現できていなかった大規模な基幹システムのクラウド化についに着手した。
商業施設運営業務を支える基幹システムのクラウド移行だ。
このシステムは、三井アウトレットパーク、三井ショッピングパークららぽーとなど、三井不動産が全国に展開する商業施設に入居する各出店者の契約、店舗工事の管理、出店者入居後の日々の売り上げや予実の管理などを担う重要なシステムである。大量のデータを高速処理することが求められる。さらには、3300人にものぼるユーザへの影響が出ないことを最優先に考えたという。
オンプレミスシステムのパフォーマンスを維持したままクラウドにシフトし、ユーザーに変わらぬ使い勝手を提供するというプロジェクトは、いかにして成功できたのか。
DXグループの技術統括を務める桜井氏に話を聞いた。